もう一度、あの光に会いたくて
6月1日
子どもの頃、夜の静けさの中で見たホタルの光。淡くて儚くて、でも確かに心に残る光景でした。
大人になった今、ふとその記憶が蘇り、「またあの光に会いたい」と思い立ちました。忙しい日常から少し離れて、自然の中で過ごすひととき――。
そんな思いを胸に、ホタルの名所として知られる伊予市中山町を目指しました。
ところが、Googleマップを頼りにたどり着いた場所は、どうもホタルの気配が感じられません。
近くのコンビニで尋ねたところ、親切な店員さんが「佐礼谷(されだに)」という穴場を教えてくれました。
「ほたるマップされだに」という地元手作りのマップまでいただき、本当に感謝しています。
この地図を手に、私は佐礼谷のホタルに会いに行くことにしました――
1️⃣「道の駅なかやま」から佐礼谷にはいる所は、カーブになってわかりにくいので注意すること
2️⃣入って少しいくと、案内の人がいる
3️⃣🔴【注意】佐礼谷エリアにはトイレがありません。事前に済ませておくのがおすすめです。
ということも教えていただきました。
ひとまず、私は「ほたるマップされだに」の②佐礼谷郵便局から③ふれあい広場が駐車台数が多そうだったので目指しました。
期待に胸を膨らませる一方で、「本当に見られるだろうか?」「アクセスは難しくないか?」という不安もありましたが、わくわくする気持ちを優先して出発の日を迎えました。
ホタル観賞前の大切な準備ポイント
ホタルは繊細な生き物。事前準備がとても大切です。
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見頃時期の確認:5月下旬~6月中旬がピークとのこと。私が訪れたのは6月上旬の週末。
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天候チェック:ホタルは「蒸し暑く、風のない曇り夜」によく飛ぶと言われており、まさにそんな条件の日を選びました。
準備した持ち物:
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懐中電灯(赤セロファンで光を和らげる)
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カメラ(三脚付き)
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スマートホン
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飲み物
服装のポイント:
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長袖・長ズボン(蚊対策&夜間の寒さ対策)
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歩きやすい靴(足元が暗く、ぬかるむ場所も)
佐礼谷(されだに)への行き方と駐車場情報
最寄り駅はJR予讃線の伊予中山駅。
伊予中山駅から 約10分
松山市より 約45分
中山スマートICより 約5分
大洲市より 約40分
山道を進みます。私は車で向かいましたが、公共交通機関利用の場合は事前にタクシーの手配がおすすめです。
急に道幅がせまくなる所もあるので、充分注意が必要でした。
「古民家イタリアンカフェnodoka saredani」でGoogleマップ検索がオススメです。
駐車場事情:
マップの駐車場台数からしたらふれあい広場がいいと思います。「古民家イタリアンカフェnodoka saredani」の横にある広場です。
週末は混雑も予想されるため、早めの到着を推奨します。
到着時の印象:
山里ののんびりとした雰囲気と、この川ならホタルが出るだろうという期待の気持ちが膨ら見ました。
ただ、車を停められる所はあまりにも限られるのは間違いないです。
「ほたるマップされだに」で巡る鑑賞スポットガイド
主なスポット:
「ほたるマップされだに」の
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2️⃣古民家イタリアンカフェnodoka saredani:地元の方にも人気のスポット、カフェの横の橋付近で多くのホタルが確認されました。

古民家イタリアンカフェnodoka saredani 近く

古民家イタリアンカフェnodoka saredani 近く

古民家イタリアンカフェnodoka saredani 近く
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3️⃣生活改善センター:川沿いに広がる田園風景とホタルの光の共演が美しく、幻想的な雰囲気。

生活改善センター
私が行った所はホタルマークと番号がありました。
【体験記】佐礼谷で見たホタルの光と静かな夜の感動
日没から21時頃まで:
日が暮れていく中、次第に辺りが暗くなり、空には星が瞬き始めました。風がなく、蒸し暑さが残る絶好の条件。
出現の瞬間:
20時を過ぎた頃、ふと目の前の茂みに一筋の光が。「あっ!」と思わず声が漏れたその瞬間、次々と光が現れ、まるで静かなダンスのように宙を舞い始めました。
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ゲンジボタルはゆったりとした光のリズム
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ヘイケボタルは点滅がやや早め
まさに自然が織りなす光のショー。写真撮影にも挑戦しましたが、ピントや光量の調整が難しく、肉眼で楽しむほうが魅力を味わえました。
いよいよ幻想の光とご対面――ホタル鑑賞体験記
実際に観察したホタルの種類・数・光り方
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種類:ゲンジボタル多数、ヘイケボタルも少数確認
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数:ピーク時で50匹以上が飛び交う場面も
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光り方:規則的な間隔で点滅する個体が多く、ゆっくりと飛ぶ姿が印象的
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時間帯:20時~21時が最も多く、その後は徐々に減少
2️⃣古民家イタリアンカフェnodoka saredani近く
長秒露光で一枚どりをするとこんな感じです。
これは何枚かコンポジットした写真です。奥の焚き火みたいな火が気になりましたが、なんとか仕上がりました。
さらに感動を深めるなら、こちらの動画も必見です!
記事だけではお伝えしきれない、ホタルたちの繊細な輝きや、その場の空気感。佐礼谷の幻想的な夜を、ぜひ動画でもご堪能ください。
3️⃣生活改善センター近く
これはコンポジットした写真ですが、ホタルが遠くを飛んでいたのでこんな感じになってしまいました。
この写真もコンポジットした写真ですが、こちっらは上手くいきました。
さらに感動を深めるなら、こちらの動画も必見です!
記事だけではお伝えしきれない、ホタルたちの繊細な輝きや、その場の空気感。佐礼谷の幻想的な夜を、ぜひ動画でもご堪能ください。
地域の魅力発見編
ホタル以外にも、佐礼谷の自然は見どころ満載です。
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中山川の清流:水が透き通っており、昼間に散策するのもおすすめ。
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田園風景と棚田:日本の原風景が広がっており、心が落ち着きます。
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里山の自然音:夜にはカエルの声や風の音が心地よく響きます。
帰りに「古民家イタリアンカフェnodoka saredani」でコーヒーとレモンパイケーキをいただきましたが、コーヒーは何種類かあり選べるようになってます。
レモンパイケーキはコーヒー飲むにはちょうどいいサイズで美味しいコーヒー☕️とレモンパイケーキは合いますよ。
外のテーブル席でいただいたのですが、蛍の光を見ながらコーヒー飲めるなんて、これは最高でした。
そして着物を着た美人の女将さんいるところも思い出に残りました。
注意点・マナー編
実際に気をつけたこと:
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ホタルの捕獲禁止:絶対に触れない・捕まえない
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懐中電灯の光を最小限に:赤いセロファンで光を和らげ、周囲に配慮
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静かな鑑賞を意識:他の観賞者との距離や会話にも気を遣いました
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ゴミの持ち帰り:出したゴミは持ち帰りました。
感想・まとめ編
ホタルの光は、自然の中でしか出会えない、ほんのわずかな時間だけの奇跡。
特に印象的だったのは、初めてホタルが現れた瞬間のあの静寂と驚き。人工的な光では到底再現できない、命のリズムを感じました。
佐礼谷の静けさと自然の豊かさは、都会では得られない癒しと感動を与えてくれます。また来年も必ず訪れたいと思います。
実用情報編
ベストな鑑賞時期・時間帯:
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5月下旬~6月中旬
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20時~21時がピーク
持参すべきもの:
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懐中電灯(赤フィルター推奨)
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飲み物・カメラ
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長袖長ズボン+歩きやすい靴
問い合わせ先:
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伊予市観光協会 https://iyokankou.jp
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または伊予市役所 中山支所 地域振興課
自然の光に包まれる夜を、あなたもぜひ体験してみてください。佐礼谷は、静かに心を整えてくれる、そんな場所でした。