
伊尾木洞の緑に包まれた入口と清流
はじめに
高知県安芸市にある伊尾木洞(いおきどう)を訪れてきました。牧野富太郎博士も足を運んだというこの場所は、朝ドラ「らんまん」の撮影地としても話題になった、まさに自然の神秘が詰まった特別なスポットです。

伊尾木洞の観光案内所。

安芸市の観光スポットや地図が描かれた大きな案内看板
アクセス・到着
土佐くろしお鉄道の伊尾木駅から徒歩約7分。駅舎は小さいながらもコインロッカーが設置されており、手ぶらで散策できるのが嬉しいポイントです。
観光案内所に到着すると、スタッフの方は誰もいなかったです。
特に印象的だったのは、長靴の無料レンタルサービス。「洞内は足元が濡れることが多いですし、夏場はヘビ対策にもるとのこと」
私は、長靴だと距離的に疲れると思いスニーカーのまま行きました。この日出会った方はほとんどがスニーカーでした。

苔が生えた大小の岩が転がる穏やかな渓流。
実際はこの写真のように石がゴロゴロしてて、もちろん水も流れているのですごく歩きぬくかったです。
念の為、案内所の中にあった案内は一通り見ました。
初めての訪問なので、特に「散策ルートマップ」と「ポイントマップ」はスマホで撮影もしました。
いざ、洞窟の中へ
洞窟の入口に立つと、ひんやりとした空気が頬を撫でていきます。高さ約5メートル、幅3~4メートルの洞内に一歩足を踏み入れると、まさに別世界。

伊尾木洞の入り口。
足元には谷水が流れ、これから先どんな風景が待ってるんだろうと思うと、ワクワク、ドキドキの期待をしながらのスタートです。なんとも不思議な気持ちになります。
洞窟の延長は40~100メートルほど。歩いていると、だんだんと向こうの方から光が差し込んでくるのが見えてきました。

洞窟を抜けたところの岩
洞窟を抜けてから洞窟を撮影
光の向こうに広がる奇跡の景色

苔に覆われた岩壁
そして洞窟を抜けた瞬間——。
異世界でした。こんな風景は今まで見たことがなかったです。
そしてアドベンチャー気分で進んで行くにつれ
光が差し込む渓谷に、まるで映画のワンシーンのような幻想的なシダ群落が広がっています。ホウビシダ、ホウライシダ、ノコギリシダ、クリハランなど、なんと40種類以上もの熱帯性シダが生い茂る光景は、まさに緑の楽園。

渓谷には時の流れを感じさせる倒木
私の中では、ジプリ映画『もののけ姫』に登場する「こだま」が出てきそうな雰囲気を彷彿とさせる景色でした。
そして、この順路の看板と地層の看板があるところが滝までの中間地点です。

渓谷でのシダの群生
滝までのちょうど、3/4くらいのところに写真のような橋があります。

渓谷にかかった木の橋

渓谷にかかった木のはしご
橋を渡って少し行くと木🌲のはしごが見えてきます。これを降りていくのですが、はしごまでの道が狭くて、もちろんロープは貼ってくれていますが、
落ちたらどうしようと思うくらいの恐怖感はありました。
洞窟入り口からだと40分くらいかかりましたが、何とか滝のところにたどり着きました。

1番奥にある滝。

1番奥にある滝
そんなに大きくはない滝ですが、マイナスイオンに癒されてる感じになります。
でも、汗だくですけどね

光の加減で色を変えるの滝壺。
滝の写真を撮っているとカメラが悪いのか、光の加減なのか何とも不思議な光景を見ることができました。
なんか、白い煙みたいな雲みたいなものが滝周辺に立ち込めているという感じです。

洞窟入り口横の花
帰りに洞窟を抜けると綺麗な花が咲いていたので撮影してみました。

洞窟のコウモリ
帰りに気づいたのですが、洞窟入り口にコウモリがいました。
襲われなくて良かったです。☺️
国の天然記念物に指定されているのも納得です。都会では絶対に見ることのできない、原始の森を思わせる景観に、しばらく立ち尽くしてしまいました。
AIでジプリ風の画像に
伊尾木洞の動画
牧野富太郎博士の足跡を辿って
植物学者として名高い牧野富太郎博士もこの地を訪れたというエピソードを思い出しながら散策していると、博士の植物への情熱と探究心を少しだけ理解できた気がしました。
朝ドラ「らんまん」でこの場所が撮影されたのも、きっとこの神秘的な雰囲気が物語にぴったりだったからでしょう。
訪問のポイント・感想
良かったポイント
- 入場無料なのに、これほどの自然美を堪能できる
- 長靴レンタルなど、観光客への配慮が行き届いている
- 駐車場も十分(普通車53台分)
- アクセスも比較的良好
注意したいこと
- 足元が滑りやすいので、動きやすい靴は必須
- 車椅子でのアクセスは困難
- 増水時は特に注意が必要
ガイドツアーもおすすめ
今回は個人で回りましたが、ガイドツアーもあるそうです。より詳しい解説を聞きながら回れば、また違った発見がありそうですね。
まとめ
伊尾木洞は、太古の海の記憶と現在の豊かな自然が見事に調和した、まさに神秘のパワースポットでした。都市部からは少し離れていますが、その分手つかずの自然の美しさを満喫できます。
高知県を訪れる際は、ぜひ足を延ばしてみてください。きっと忘れられない体験になるはずです。
伊尾木洞 基本情報
実際は「伊尾木洞観光案内所」を目的地にすることをおすすめします。
住所:高知県安芸市伊尾木117
料金:無料
🗺 アクセス:土佐くろしお鉄道「伊尾木駅」徒歩約7分
🚗 駐車場情報:あり(大型2台・普通車53台)
⏰ 所要時間(往復45分)
👟 服装・持ち物 – 濡れても大丈夫な靴は必須! 水量によっては長靴は必携!!
持ち物カメラ等は軽いのがおすすめ
🚽トイレ:あり
🕒 最適な訪問時間 – 私が行ったのは午前中でしたが、渓谷に光が差し込むのはお昼前後くらいなのでその辺りが訪問するならおすすめです
お問合せ:安芸観光情報センター(TEL: 0887-34-8344)
🗺️ 伊尾木洞周辺スポットガイド
伊尾木洞での撮影を楽しんだ後は、安芸市の歴史とグルメも満喫しましょう。徒歩圏内から車で少し足を伸ばすだけで、安芸市の魅力をたっぷり味わえるスポットが点在しています。
🏯 安芸城跡 – 合わせて訪れたい歴史スポット
基本情報
📍 所在地: 高知県安芸市土居
🚗 伊尾木洞からのアクセス: 車で約10分
🎫 入場料: 無料
⏰ 見学時間: 自由(日中推奨)
見どころ
鎌倉時代に築かれた安芸城は、安芸平野のほぼ中央にあり、楕円形をした平山城です。城跡には安芸氏が築いた城山部分と旧土佐藩家老の五藤氏により整備された部分があります。
撮影ポイント:
- 詰、曲輪(くるわ)、虎口(こぐち)、土塁(どるい)などの遺構が良い状態で残っているため、歴史好きの被写体として最適
- 急遽、山を登る事に。雨の後で少し足元が悪かったのですが、10分もかからないうちに頂上に到着。頂上は木々の葉が空を覆っていて空気がよく、気分爽快
- 安芸平野を一望できる眺望スポット
📸 撮影のコツ:
- 木漏れ日を活かした逆光撮影で歴史の趣を演出
- 石垣や土塁の質感を強調するサイドライト撮影
- 頂上からの景色は広角レンズで安芸市全体を収める
合わせて訪れたい歴史スポット
岩崎彌太郎の生家。約200年前の当時の面影を残しながら、大切に保存されています。安芸城跡から車で約5分。
🍜 地元グルメ – 撮影後に立ち寄りたいお店
安芸釜あげちりめん丼 – 安芸市の代表的ご当地グルメ
釜あげちりめん丼をはじめ、特産品を使用した料理や高知県ならではの料理などを提供する安芸市の飲食施設が市内に点在しています。
安芸市の飲食施設の参考ホームページ
おすすめポイント:
- 新鮮なしらすの甘みと食感
- ふわふわしらすが美味しとのことです!景色もいいですよ!という口コミも
- 撮影で疲れた体に優しい、あっさりとした味わい
地元の新鮮海鮮
とっても素晴らしいお寿司のお店なのでおすすめです。ネタが大きくてすごく新鮮です。高知の幸をあじわえませる寿司店もあります。
📍 立ち寄りスポット:
- 漁港近くのレストラン: シラスメインですがその他もあります
- 地元定食店: とってもリーズナブルでおいしい定食を食べることができるので、気軽に立ち寄るのがいい感じです
休憩にぴったりのカフェ
コーヒーや紅茶を飲んでひと時の安らぎを演出できます。休憩したいときにありがたいお店です。パスタもおいしいカフェもあり、撮影の合間の休憩に最適です。
♨️ 温泉情報 – 汗を流してリフレッシュ
残念ながら安芸市内には大規模な温泉施設は少ないのが現状です。しかし、撮影で疲れた体をリフレッシュする方法はいくつかあります。
近隣の温泉オプション
🚗 車で足を伸ばせる範囲:
- 室戸方面の温泉施設(車で約30-40分)
- 高知市内の温泉施設(車で約45分)
地元でのリフレッシュ方法
🏨 宿泊施設の日帰り入浴:
- 一部のホテル・旅館で日帰り入浴を受け入れている場合があります
- 事前に電話確認がおすすめ
🌊 海での癒し:
- 安芸市の海岸線で潮風を浴びながらのクールダウン
- 夕暮れ時の海岸撮影と合わせて楽しめます
💡 撮影旅行のコツ: 撮影メインの日帰り旅行なら、温泉よりも地元グルメでエネルギー補給し、次の撮影スポットへ向かうのがおすすめです。宿泊する場合は、高知市内や室戸方面の温泉付き宿泊施設を拠点にするのが良いでしょう。
🚗 効率的な回り方
📍 推奨ルート:
- 午前: 伊尾木洞撮影(光の条件が良い)
- 昼食: 安芸釜あげちりめん丼でランチ
- 午後: 安芸城跡見学・撮影
- 追加: 岩崎彌太郎生家(時間があれば)
🕒 所要時間: 半日~1日 🚙 移動距離: 各スポット間は車で5-15分程度
この効率的なルートで、安芸市の自然・歴史・グルメをバランスよく楽しめます!

